「う」ウンナー
五穀豊穣を祝うお祭りのメインイベントは、
ワラを何十にも編んで作った大綱引き。
東西に分かれて女綱と男綱を引き合います、
勝敗によって豊作か凶作かを占う役割もあるそうです。
満月の優しい光の中、松明の炎がぱちぱちと燃え、
大きなドラの音とともに始まる綱引きは、
プリミティブな人間感覚を無条件に呼び起こしてくれます。
睦稔さんもウンナーの時には必ず伊是名島に帰り、
祭りを通じて子ども達に文化を伝える事に取り組んでいます。
みさ&さおり@ボクネンズアート東京
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五穀豊穣を祝うお祭りのメインイベントは、
ワラを何十にも編んで作った大綱引き。
東西に分かれて女綱と男綱を引き合います、
勝敗によって豊作か凶作かを占う役割もあるそうです。
満月の優しい光の中、松明の炎がぱちぱちと燃え、
大きなドラの音とともに始まる綱引きは、
プリミティブな人間感覚を無条件に呼び起こしてくれます。
睦稔さんもウンナーの時には必ず伊是名島に帰り、
祭りを通じて子ども達に文化を伝える事に取り組んでいます。
みさ&さおり@ボクネンズアート東京
言わずと知れた、睦稔さんの産まれ島、伊是名。
沖縄の北、東シナ海に浮かぶ人口1819名の小さな島です。琉球国王第二尚氏の始祖小尚円王の出身島でもあるこの島は、古くから沖縄の中でも「神の島」として大変重要な島とされてきました。
野生児・名嘉睦稔は、少年のころから海で魚を捕り、山で鳥や虫をおいかけ、木の上で眠り、岩陰で野生動物のようにじっと目をこらしてこの島を見て育ちました。
いや、見ていた、というよりも、「なっていた」というほうがしっくりくるかもしれません。人間としての気配を殺し、自分が木に、森に、土になってみる。
体の細胞のセンサーを最大限に敏感にして、かすかに吹く風の中にある様々な情報を読み取り、周りの自然と気持ちを通い合わせる。
そんな子ども時代の原風景と睦稔さんの島を思う気持ちが重なり、今の版画のいたるところに伊是名は顔をだしています。
みさ@ボクネンズアート東京
空気に限らず、太陽が熱いことも、雨が降ることも、花が咲くことも。
そして人間以外の生き物がいることも……。
こうして数え上げていると際限がない。』
(「ボクネン 大自然の伝言を彫る」サンマーク出版より)
小学生のときおぼれかけた睦稔さんは、水のなかで必死にもがきながら、それまであたりまえと思っていた空気のありがたさを知ったといいます。
恐怖を通じて得たこの強烈な感覚は、その後の睦稔さんの「不思議観察癖」にも影響を与えたそうです。
あたりまえに見えているものを「なぜそうなのだ」と問いかけ、その後ろに働いている人智を超えた大きなカラクリを観察し続ける。命の不思議は常にその正体を現す扉を私達に用意しているはず。
「あたりまえ」があたりまえでないことに気づき、何度でも感謝をすることが、そこの扉を開く第一歩なのかもしれません。
みさ@ボクネンズアート東京
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たとえば、そこに小さなエビがいたとします。その小エビはある大きな魚のエラの近くに張りつきながら、エラについている寄生虫を取ってあげている。
クリーニングスの役割です。そこに、のどかにたたずんでいた小エビを、パッと一瞬にして吸い込む魚が来た。近くにいた小さな魚を狙ったのです。
別に小エビを食べようと思って吸い込んだわけじゃないんですよね。
大きな魚は、餌があれば周囲の水をそのまま吸い込んでしまうので、たまたまそこにいた小エビがみ巻き込まれてしまったんです。
ところが、エビが飲み込まれてしまったことにも気づかずに、エラを開いていた大きな魚はそのままの動きをつづけて、気持ちよさそうに傾いている。
あとは何事もなかったようにサッと別の場所に移動してしまう。
そんなことが日常茶飯事に起きているわけですよ。
でもね、そのひとつひとつの出来事を見てしまうと事件やドラマであふれているんですが、全体としてはのどかな風景画流々と展開されているだけ。
生と死が次から次へとよどみなく、途切れなく、一方では死があり、他方ではその死を保有した生のエネルギーが盛り上がっていく。
(中略)
要するに、海の環礁のなかで起こっている自然の営み…食ったり食われたりという関係性は、パンパンパンッと花火が爆発しては瞬時に消えていくような事件は事件なんですが、全体として見たときに、あの大きな環礁のなかでは必要なわけで、とくに大きな事件とは見えない。食った食われたが活発に行われることで、その場全体が生き生きと活気づいていく。
共生関係があったり敵対関係があったりと、その全部の取り決めや仕組みが、いいも悪いも幸せも悲しみもなく、ただ、延々と繰り返されているだけなんですね。
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命を奪われるもの、いただくもの、どちらも命をかけて生きている自然界の真剣さを強く感じるコメントですよね。光と影、生と死を内包しているからこそ、自然界は私達の根源を揺さぶる強さがあり、どちらも偽りなく描く睦稔さんの絵から、それがまっすぐに私達に届くのではないでしょうか。
みさ@ボクネンズアート東京
自然のトンネルを通して遠くに海が見える構図は、睦稔さんの作品に多いですよね。
このタイプの絵を見比べると、とても面白いことがはっきりとします。
例えばこの右の絵、海響展で展示している『浜の岩陰』。
真っ白に光を反射する砂浜と、そこに映る影の水々しさ、岩に差し込む光のひんやりとした冷たさが、見ているこちらをいかにも涼しくしてくれます。
それと対照的なのがこの『ゆうな輪』。
ぶわっと咲き乱れる黄色のゆうなの中を、つがいのオオゴマダラが楽しげに飛ぶ様は生命力そのもの。配色も手伝って、絵の周りの空気をポップに暖めてくれます。
この2つを隣に並べ、その間を行き来すると、絵の持つ両極のエネルギーの違いが面白いほどに明らかになります。
もちろんどの作品も各々のエネルギーに満ちているのですが、似た構図のもので見ると一層解りやすいですよね。
たまにはこんな絵の楽しみ方もよいのではないでしょうか。
みさ@ボクネンズアート東京
その名の通り海の音が響き渡っているこの展覧会。
ギャラリーの中は、柔くぬるい海水に満たされているようです。
海は、そのまま「生み・産み」の力を持っている。
そんな大きくて暖かい母の子宮に還っていくような安心感があるのか、
いつも以上にお客様もゆったりと落ち着いて作品を見ていたように思います。
明日は母の日ですね。
大事な人に、感謝の気持ちを届ける準備はおすませですか?
お時間がありましたら、母なる海にも思いをはせに、どうぞご来廊ください。
みさ@ボクネンズアート東京
日本社会では挨拶で天気や気候について触れることが一般的ですが、ぐずつく曇り空が続いた後の恵みの青空は、本当に気候と体と心が密接に繋がっていることをつくづく感じさせてくれます。私が単純すぎるのかもしれませんが、晴れているというだけで、昨日まで抱えていたちっちゃな悩みは跡形もなく消えてしまうのですから(^^;
以前ブラジル人の友人に「なぜブラジル人はそんなに明るいの?」と聞いたら、「太陽があるから!」とだけ答えてくれました。
その土地の自然環境が文化と国民性を作り上げていることを、ややもすると忘れがちなのですが、すべての出来事は繋がっているんですよね。
旧暦の太陰暦で物事が動いていた間は、宇宙の星星と人間の関係も意識されてきたのですが、太陽暦に変わってからは自然のリズムから切り離されてしまいがち。
ここ数日の天気は、生物としての体を意識させてくれる、大事なギフトだったのかもしれないなぁ。
今日は十五夜です。
夜道でちょっと顔を上げて、月から降る光を体いっぱい感じてみてはいかがでしょうか。
みさ@ボクネンズアート東京
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
私は沖縄の八重山諸島へ旅してきました!
赤瓦屋根の家やゆうな、アダン、キレイな海・・・
ボクネンさんの作品世界へ遊びに行ってきたようです。
さて、今週末の14日(日)は母の日ですね、
日頃、心の中で思っていてもなかなか伝えられない、
お母さんへの「いつもありがとう」の気持ちを込めて、
ボクネングッズをプレゼントしてみてはいかがですか?
『ボクネンズオンラインショップ』には、プレゼントにぴったりのアイテムが集まっています。
私のオススメは、枯れないお花 『プレアート・恵妙』
華やかなバラの花々に元気がでる作品です。
もちろんラッピングサービス、ご配送も承っています♪
さおり@ボクネンズアート東京

5月12日 (金)-21日(日)
open / 11:00-19:00 火曜定休
ボクネンズアート東京
百匹魚がいれば、百通りの物語がある。
今回の展覧会は、名嘉睦稔の目に映った海の物語です。
人魚夜話・珊瑚花畑シリーズをメインに、どこまでも深く、豊かに響き渡る
海の世界へ、どうぞ足をお運びください。
幼い頃聞いた「人魚の伝説」は、いつしかぼくの中で発酵し、
様々な物語に転じています。暗い波間にサバニ(くり船)を
浮かべて夜づりをしていると、海の底から音がする。
「歌が聞こえる・・・。」と思ってしまうのです。
あるいは夕刻の水面を眺めていると、魚のひれが出現する。
すると「ザン(人魚)がいる・・・。」と考えてしまうのです。
ぼくのイメージはそんなところから始まり、途方もなく
展開してしまうのです。
降る雨のたび事に、傷つけられた山は赤土の血を流す。
鮮血はそのまま海に至り、珊瑚は窒息するのであります。
あまりにも美しい海中の風景を織るばかりに、いたたまれ
ない気持ちは珊瑚の絵を描こうと思いたったのでした。
ところが彫りはじめるとどうでしょう、遺憾の気持ちも
いつしか消失し、ぼくはただひたすらの気持ちで珊瑚の海を
沈んだり浮いたりしながら、描くことを楽しんでいる始末。
気がついたら五十数点に達していました。それでも少しも
描いた気がしないのです。海の画想は途方もありません。
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