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海の中の小さな事件

18_mi_01.jpg100匹の魚がいれば100通りの物語がある。
『ボクネン 大自然の伝言を彫る』(サンマーク出版)の中で、海の中の世界についての次のようなことを睦稔さんが語っています。

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たとえば、そこに小さなエビがいたとします。その小エビはある大きな魚のエラの近くに張りつきながら、エラについている寄生虫を取ってあげている。
クリーニングスの役割です。そこに、のどかにたたずんでいた小エビを、パッと一瞬にして吸い込む魚が来た。近くにいた小さな魚を狙ったのです。
別に小エビを食べようと思って吸い込んだわけじゃないんですよね。
大きな魚は、餌があれば周囲の水をそのまま吸い込んでしまうので、たまたまそこにいた小エビがみ巻き込まれてしまったんです。
ところが、エビが飲み込まれてしまったことにも気づかずに、エラを開いていた大きな魚はそのままの動きをつづけて、気持ちよさそうに傾いている。
あとは何事もなかったようにサッと別の場所に移動してしまう。
そんなことが日常茶飯事に起きているわけですよ。

でもね、そのひとつひとつの出来事を見てしまうと事件やドラマであふれているんですが、全体としてはのどかな風景画流々と展開されているだけ。
生と死が次から次へとよどみなく、途切れなく、一方では死があり、他方ではその死を保有した生のエネルギーが盛り上がっていく。
(中略)
要するに、海の環礁のなかで起こっている自然の営み…食ったり食われたりという関係性は、パンパンパンッと花火が爆発しては瞬時に消えていくような事件は事件なんですが、全体として見たときに、あの大きな環礁のなかでは必要なわけで、とくに大きな事件とは見えない。食った食われたが活発に行われることで、その場全体が生き生きと活気づいていく。
共生関係があったり敵対関係があったりと、その全部の取り決めや仕組みが、いいも悪いも幸せも悲しみもなく、ただ、延々と繰り返されているだけなんですね。

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命を奪われるもの、いただくもの、どちらも命をかけて生きている自然界の真剣さを強く感じるコメントですよね。光と影、生と死を内包しているからこそ、自然界は私達の根源を揺さぶる強さがあり、どちらも偽りなく描く睦稔さんの絵から、それがまっすぐに私達に届くのではないでしょうか。

みさ@ボクネンズアート東京

COMMENTS (2)

昨日は、とても楽しいひと時を有難うございました。
作品の前に立つと、一瞬にして沖縄の海の中に飛び込んだような不思議な感覚を覚えました。
睦稔さんの『想い』を伝えてくれるコメントも素敵でした。
TINGARAのファーストアルバムだけは、サイン入りのものを…と、一枚だけ購入を控えていたのですが、昨日、とうとうゲット!とても嬉しいです。

JUN姫様
こちらこそ、ありがとうございました。
また、是非、実感しに来てください。
TINGARAのCDもよかったですね(~ー~)

 

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