さて、本日は次回の展覧会『神々来訪展』のキーワードである、
中空(なかべ)の紹介です、展覧会詳細の発表までもう少しです♪
みなさま楽しみにお待ち下さいね☆
では、ボクネンさんのエッセイからの抜粋です。
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中空(なかべ)
見渡す水平線を眺めていて、しばらくの内に中空に眼を移すと、
俄にざわめきだって、やがて人に近い形象がそこに出現する・・・
それは、薄い緑や水色や淡い紅色である場合が多いが、
たなびく様にして衣が揺らめくと、
どうにもぼくには神様に思えてならず、見入ってしまうのである。
まるで決まっていた所作を踊り娘がなぞる様にして動作するのだが、
変化は著しい。ゆっくりとも素早くともつかない成りの形をするのだ。
綾なす彩りは、男様になり女様になり、
馬牛や樹木になって横空に展開し、変化を自在にするのである。
はたしてぼくは、瞬きを行なっているのだろうか。
存在する自分を確認しようと思う間もなくかぶりを振るとどうだろう、
ぼくのぐるりは神様で満ちているではないか。
「ああ、この様の在りようをいかにすべきか・・・。」
「いったいこの見物をどうしろと言うのだ。」
中空に宿る様々は、ぼくには聞こえぬ音色を、
確かに発してはいるものの定かとして取れないのである。
たまらなくてぼくは絵を描くのだが、少しも描けた気になれず、
かくして重なる量でどうにか成そうと願い、懸命をすることになる。
島から水平線が失せたためしがない様に、島の中空が閉じた事もない。
天と地の仲をとり持ち、生物のあらゆるを有らしめて、
変転を成すがままにして、これからもまた斯くあろうとする。
ただ見ると、中空には何も無い。
そうだが、想いを開けてみるとどうだろう
中空は全てが在る処になり得ているではないか・・・。
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さおり@ボクネンズアート東京


