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折りからの露玉をいっぱいつぶしたので、体はすっかり濡れてしまいました。これも朝の陽を体でとり込みにきたのです。
見晴らしのいい処までくると母さん犬は、二度程その体を回すと座り込み、悠然とします。しばらく海の向こうをみつめていますが、やがて静かに毛づくろいを始めました。並ぶようにして「いたずらものたち」も、手足の露を小さな舌でこし取ります。
早朝の清々しい光線はすっかり輝きを増し、おしみのない慈しみを満たしています。
「戌のあけもどろ」です。
たっぷりとした幸福感です。 『戌のあけもどろ』より抜粋
名嘉睦稔
▼エッセイ『戌のあけもどろ』の全文はこちらです。
http://www.bokunen.com/mt/archives/2008/12/post_356.php

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